その美しさは、昔女王たちを魅了し、今も訪れる人々をとりこにしています。しかしドノスティアはもう、感嘆を表す形容詞は卒業しました。これからは、将来に目を向けた、バランスのとれた文化的な街でありたいと願っています。

かれた街、純粋に考えられた街。この街は、努力でできた、ひとえに人間らしい街。常に壁のないことを、すべてを受け入れることを願っていた。だからこそ詮無いのは、美しさ。」詩人ガブリエル・セラヤは、ドノスティア- サンセバスチャンについてこう綴っています。その美しさゆえに誰をも魅了するこの街は、王室の避暑地であり貴族の集うところであった昔を懐かしむのではなく、自身のプロジェクト、歩行者用空間、素晴らしい文化活動によって、「ひとえに人間らしい街」として生き続けていくことを模索する街なのです。

美しいエアソ(サンセバスチャン)、大西洋の真珠、類い稀な環境...。この街に対する賞賛の表現は、19 世紀から人を引き付ける強い力を及ぼし、ときには陳腐な表現になって聞こえたり、ときには単なるきどった言い方になったりもします。それにもかかわらず、始めてドノスティア- サンセバスチャンを訪れた人々は、街の魅力に酔い、そして世界でも美しい街の一つに間違いないという感を強くするのです。

ドノスティアに住む人も外から来た人も、落ち着いたエレガントな街並に囲まれた海の大きな一片とでもいえるコンチャ湾を眺めるのに、飽きることはありません。ラコンチャとオンダレタの散歩道では、建物と灯りの組合せ、浜辺の穏やかなトーン、海の反射、湾を囲む三つの丘の植物が目を楽しませてくれます。 三つの丘とは、まず旧市街上に見える、モタ城と頂上にサグラドコラソン像が建っているウルグル山。西側のイゲルド山。そして船で渡ることができる湾の真中にあるサンタクララ島です。

これらの二つの山に、グロス地区にあるウリア山を加えなければなりません。ドノスティアの景色を眺めるのに、理想的な展望スポットです。ウルグル山は、長い間軍事目的で利用された自然要塞でした。現在は、旧市街からすぐ足を伸ばせる市の公園になっています。イゲルド山は、そこからの美しい景色と遊園地で有名です。またケーブルカーが利用できます。 

この魅力あふれる街は比較的新しく、その始まりは、小さな二つの場所からでした。一つは、現在旧市街である城壁で囲まれた町の横に位置する漁港、そしてもう一つは、今のアンティグオ地区にあたる農業飛び領地でした。ウルメアの川は整備されておらず、またビーチへの道もまだできていませんでした。現在のドノスティア- サンセバスチャンの他の地区は、砂地と沼地が広がっているだけにすぎなかったのです。


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文化の県都

今日のギプスコア県都は、人口約18万人の街です。経済の中心地であるビルバオ、行政都市であるエウスカディ首都ビトリアに対して、ドノスティア- サンセバスチャンは、三つの都市の中でもっとも観光と文化に強い街といってよいでしょう。 

ここでの観光は、他の地域とは違って混み合っていません。ここでは観光客は、地元民とまったく同じことを楽しみます。それは、遊歩道を散歩する、浜辺で泳ぐ、賑やかなバル( バー) 街をまわることです。贅沢をしたい人には、まず世界的に有名なレストランでの食事をして、新しいカジノやスビエタの競馬場で遊び、海水療法でリラックスするなど、さまざまな過ごし方があります。

また日常的な贅沢ともいえるのは、ドノスティア- サンセバスチャンでは、常に文化的な催しが開かれていることです。これはこの規模の街には珍しいことですが、すでにドノスティアでは伝統になっています。国際映画祭、キンセナ・ムシカル(音楽の15日間)、ジャズフェスティバルといった代表的なイベントの他に、夏の講習会、ファンタスティック・ホラー映画フェスティバル、マイアツァ・ダンツァ、広告フェスティバル、演劇フェア、さらに地区ごとのカルチャーセンターでも小規模な催しが行われています。 

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